あらためてドメインの重要性を問う

ホームページ制作を依頼されるお客様の半分ぐらいから、”ドメインってなんですか?”、”ドメインは必要ですか?”
と聞かれます。
恐らくホームページ制作業者の大半が同様の質問を受けているでしょう。
その都度、お客様のIT知識レベルに応じて、説明を試みるのですが、
今ひとつ納得してもらったのか、しなかったのかよく分からないことがあります。
最近、ドメインを説明するのに、巧い例えを思いついたので、披露します。

例えば、一戸建ての住宅を建てるとします。

ね、もう分かったでしょ?
はい、ドメインの説明は、終わり。

・・・それじゃ、ちょっと乱暴なので、もう少し説明を加えると、
家(ホームページ)、それも一戸建てだとすると当然、それを建てる土地が必要ですよね。
世の中の不動産の広告で、”土地なし一戸建て”なって表記を見た事ありませんので、家を建てるには、土地が必要なのと同様に、ホームページを作るには(公開するには)、そのデータを格納するためのインターネット上のスペース=レンタルサーバーが必要です。
レンタルサーバーの他に、ホスティングサーバーという言葉もありますが、意味は同じです。
家(ホームページ)と土地(レンタルサーバ)だけあっても、ホームページを公開したことになりません。
実際の家も同じ、住所がないと、住民票は発行されませんし、郵便物も届きません。
ドメインは、その住所に相当するものです。
よく”ホームページのアドレス”という云い方をするのも、まさに、ドメインの機能が、アドレス(住所)と同じだからです。
因みに、英語のAddress には、”演説”という意味もあるんですよね。”住所”と”演説”ってどういう関連なのか私は知りません。

”ドメイン”ってなんですか? の次ぐらいに多い質問が、”FC2”や”Yahooジオシティーズ”でも大丈夫ですよね?
という質問も良く受けます。
もちろん、”普通のホームページ”を公開する分には殆ど問題ありません。
ドメイン・レンタルサーバーのホームページが、”土地付き一戸建て”だとしたら、FC2やYahooジオシティーズは、”集合住宅”、つまり、アパートやマンションのようなものです。
(”土地付き一戸建て VS アパート・マンションという構図だけで、ドメイン・レンタルサーバの優位性が巧く説明できた気がする自画自賛)
ドメインとフリースペースの本質をつく、いい例え話だなぁ。・・・感心、感心。

FC2やYahooジオシティーズ、これらに限らずプロバイダー(OCNやNiffy)が提供しているフリースペースも同様ですが、不特定多数の人が利用するため、利用方法、提供機能には、制限があります。
実際のアパート・マンションだって、”ペット不可”、”楽器不可”とか、いろいろ制約があって、違反すると、退去させられるように、フリースペースもCGIと呼ばれるプラグラムやデータベースが利用できないケースが一般的です。
特に、CGIプラグラムが実行できないということは、”予約フォーム”とか”お問合わせフォーム”のような機能が使えないということになりますし、データベースが利用できないということは、”ワードプレスが動かない”(実にケシカラン話だ)ということになります。
つまり、ホームページでやりたいことがあっても、実現できない場合が多々あると云うことです。
また、”ワンルーム・マンション” のような狭い(利用できるホームページスペースの容量)、場合もあります。
殆どが無料サービスなので、まぁ、余り文句は言えません。
勝手に、広告が表示されても、それも文句は言えません。無料ですからね・・・

その点、ドメイン・レンタルサーバーは、”一国一城の主”です。
ペットでもバーベキュー・パーティーでも何やっても、全然OK!
というわけではありませんが、フリースペースよりは、遥かに利用できる機能が豊富で自由度が高いです。

ここまでは、ドメイン・レンタルサーバとフリースペースの”機能差”の問題です。
”集客できるホームページ”としては、機能差も重要な要素ですが、SEO対策(検索エンジン)的に、機能差はあまり問題ありません。
メールフォームが使えるから、検索結果が上位になった”、という話は聞いたことがありませんし、
Googleも何も言っていません。
然しながら、一般的には、ドメイン・レンタルサーバの方がSEO対策に有利
と説明するSEO対策マニュアルをよく見かけます。
その中でも、よく言われているのがは、フリースペースが、”サブドメイン”、または、”サブディレクトリ”を利用しているからという説明です。
そこで、”ドメイン”、”サブドメイン”、”サブディレクト”、それぞれの意味をきちんと説明しましょう。
当方のドメインを例に説明します。

うー、なんだか,難しいそうな公式見たいで・・・もう、耐えられない・・・
という方は、YouTubeで、Phyの”カンナン・スタイル”のPVを見て、リラックスしてから、戻ってきてください。

①URLは、これは説明の必要もなく、ホームページのアドレスです。
URLの構造を分解すると、②サブドメイン。③トップドメイン、④セカンド・ドメインになります。その中の、③と④の部分がいわゆるドメインと呼ばれる部分です。
先頭の”http://" は、このURLがホームページの住所だよ!と宣言している部分です。
他にどんなのがあるのかというと、よく見かけるのは、”https://"で、最後の、”s"は、セキュリティーのSの事で、
セキュリティーがしっかりしている立派なホームページだ!という意味です。
大抵は、ログインしないと見れないページによく使われます。オンラインバンキングサイトは、"https;//"が普通ですね。

"www"は、厳密にいえば、サブドメインなのですが、実際問題、”www"は、お約束のようなものなので、省略してもURL(ホームページのアドレス)としては、認識されます。
ただし、注意
Googleは、"www"有り無しを厳密に区別します。
これは、とても重要です。知らない人も多いです。
例えば、相互リンクを依頼するとします。または、SEO対策サイトや集客サイトにホームページを登録するとします。
あるサイトには、
 ”http//homepage-salon.com"
別のサイトには、
 ”http://www.homepage-salon.com"
と登録したとします。
Googleは、それぞれ、別サイトとして認識します。同じサイトとしては扱わないということです。
具体的にどんな影響があるのかというと、被リンク数に影響します。
"www"なし、50サイト、"www”ありで、50サイト、全部で100サイトにリンクして貰ったとしても、被リンク数は、あくまで、”www"なしで50、”www”ありで50としかカウントされません。つまり、被リンク数100にはならないのです。
ちょっと難しいですが、下記にGoogleの公式ドキュメントのリンクを記載しますので、ご覧ください。
http://support.google.com/webmasters/bin/answer.py?hl=ja&answer=44231

話を”ドメイン”、”サブドメイン”の関係に戻しますと、何が、ドメインを優位に立たせているのか、
今一つ納得できる答えが見つからない時、
ボブ・ディランは、”答えは風の中にある”と歌っていましたが、何の答えなのか、彼は、何も云っていません。
”集客できるホームページ”の答えは、”いつだって、Googleの中にある”
というわけで、再び、Google様の公式ドキュメントです。
実は、何気に、Googleの公式ドキュメントを眺めていて、この文章を見つけたので、このコンテンツを書こうと思いました。

まずは、下記のURLをご参照ください。
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.com/2012/06/blog-post_19.html
あー、もうダメ、絶対に無理、全然、分からない・・・まぁ、そう仰らずに、
気分転換に、今度は、YouTubeで”少女時代”のPVでもご覧なってから、戻ってきても、時間は充分にあります。
え、何?このご時世に、”韓流”、”K-POP"だなんて、非国民か?
まぁまぁ、そう片意地張らずに、何気に、こういうタイムリーなキーワードを文章に散りばめるのもSEO対策なんです。

この文書で、最も気になった部分は、以下の部分でうす。
スパム行為が行われていないか
多くのサービス利用者によってドメインが共有されている無料サービスによくあることなのですが、そのドメインがスパムだらけになってしまっている場合があります。具体的には、検索エンジン向けの誘導ページ や 付加価値のほとんどないアフィリエイト サイト など、Google の ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) に抵触するサイトがユーザーの大半を占めている場合があります。また、サービス提供者側が意図的に、PageRank を操作する目的で 有料リンク や 隠しリンク をユーザーのページに挿入するなどのスパム行為を行っているケースも見受けられます。 このように、複数のユーザーが共有しているドメイン全体に渡ってガイドライン違反の状態が顕著に見られる場合には、そのドメイン全体がガイドライン違反と判定される可能性があります。どれほど素晴らしいサイトであっても、それがスパムの山の一部であっては、あまり魅力的に見えないかもしれません。したがって、ユーザーのスパム行為をきちんと取り締まったり、自らもガイドラインを遵守したりするような、信頼のできるサービス業者を選ぶことをお勧めします
太字にした部分が特に重要です。
多くのサービス利用者によってドメインが共有されている”、これは、フリースペースを意味します。
複数のユーザが共有していドメイン全体に渡ってガイドライン違反の状態が顕著に見られる場合は、そのドメイン全体がガイドライン違反と判定される可能性があります。
私は、この一文を読んで、すべての謎が解けました。

あまり具体的を書くと、いろんなところからクレームが来るので、仮定として説明します。
仮に、”レディータダ”(やっぱりクレームくるかな?)という無料のホームページスペースを提供するサービスがあったとします。そこで、ホームページを公開するために、"iyashi"というアカウントを登録し、ホームページURLを取得しました。
これが、そのURLです。

”レディータダ”は、無料なだけあって、会員数50万人、様々なジャンルのホームページが公開されています。
有料オプションで、”アダルトサイト”の利用も可能です。

上記のGoogleのドキュメントを、素直な性格のわたしは、素直に読んで、素直に理解すると、

あなたのサイト、http://iyashi.lady-tada.com のホームページは、とても素晴らしいです。なにしろ、癒しサロンのホームページ屋さんが丹精込めて作ったホームページだから、立派なもの間違いありません。
しかしねぇ・・・lady-data.com はちょっとあれですかね。。。よろしくありませんね。
良いサイトも勿論ありますが、酷いのもたくさんありますね。。アダルトサイトとか、フィッシングサイトとか、裏サイトとか・・・たまに全裸になったりとか、劇太りとか。。全く関係ありませんが、ほんとに申し訳ないです。ちょっと、サイトを減点させて貰いますわ。”


と、Googleは云っているのだと、私は、素直な性格なので、素直にそう理解しました。
つまり、Googleは、サブドメインのフリースペースで公開されているホームページ単体だけを評価しているのではなく、そのサイトが所属するドメイン全体も評価に加味しているということです。

前に、ドメインが一戸建てなら、フリースペースは、集合住宅の例えをしましたが、居住者に不審者がいるなどの集合住宅特有のリスクと同様のリスクがフリースペースにはあるということです。
これが、ドメインがフリースペースよりSEO効果が有利な条件の一つではないかと思います。

集客できるホームページの条件に、”ドメイン・レンタルサーバ”で、ホームページを公開するというのを加えてもいいでしょう。
幸いなことに、 ワードプレス制作コース のワードプレスは、ドメイン・レンタルサーバでしか動作しません。
従って、必然的に、SEO効果が高いと。。。。今回も強引に寝技に持っていきました。

今までも内容が難しかったけど、今回も難しかったですか?
そんな時は、あれですよ、YouTubeで、KARAのPV見て、息抜きして、もう一回初めから読み直すと、よーく分かるかもしれませんよ。